
インテルのピンチ
延期への変更によって、とても厳しい状況に追い込まれることとなったのはインテルだ。これからインテルにとって、スクデット(セリエA優勝)への道は一気に厳しくなるだろう。
延期が決まった5月には、ナポリやアタランタのような厳しい対戦相手との試合が待っている上、ヨーロッパリーグ(EL)の決勝トーナメントに進んだ場合はさらに試合が立て込んでくる。これにユベントス戦も加わるとなれば、インテルのピンチが容易に予測できる。
また、インテルにとって、延期となった試合がユベントス戦だけではないことも忘れてはいけない。2月24日に行われる予定だったセリエA第25節サンプドリア戦もすでに延期となっており、同試合はネラッズーリ(インテル)の厳しいスケジュールによって未だに再調整されていないのだ。
サッカー協会の判断は、インテルはもちろん他のクラブや大会にも問題をもたらしている。例えば、延期のリーグ戦を優先するために、5月13日に行われる予定だったコッパ・イタリアの決勝戦は5月20日に変更された。しかし、試合会場となっていたローマのオリンピコスタジアムは、その日EURO2020に関する用事で使用できないため、決勝が行われるスタジアムは未だに決まっていない。

インテルCEOマロッタ氏の発言
インテルのCEOであるジュゼッペ・マロッタ氏は、ユベントスが圧力をかけたと訴え、サッカー協会に対して厳しい発言をしている。
「これがユベントス対インテルじゃなかったら、あんな急な延期とならなかったはず。それでは次の試合はどうする?コロナウイルスがなくなるわけじゃない。サッカー協会の判断に基づくと、次の試合も延期になるべきですよね。それとも話がまた変わる?」
確かにサッカー協会の判断が誤った選択だと思われている。しかし、EURO2020が迫っている中、これ以上試合を伸ばすのは不可能だろう。
今週末に行われるセリエA第27節についてが明らかとなるのは3月4日(水)だ。その日クラブの関係者が集まって、この深刻な状況に関して話し合いが行われる予定となっている。しかし、そこでどんな選択がされても、2019/2020リーグはワクワク感に満ちた空気には二度と戻らないだろう…。
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