プレミアリーグ アーセナル

アーセナル移籍が噂されるザハ。現所属選手とスタッツを比較

クリスタル・パレスのコートジボワール代表FWウィルフレッド・ザハはアーセナル移籍が近づいていると報じられている。毎年のように移籍が噂され、トッテナム・ホットスパー、ボルシア・ドルトムントなど数多くのビッククラブから興味が伝えられているが、本人の希望は少年時代からファンだったアーセナルだという。

現在、アーセナルとクリスタル・パレスの間ではクラブ間交渉が行われていると報じられており、クリスタル・パレスが移籍金を譲歩すれば、契約が成立する見通しとなっているようだ。そこで今回は、『planetfootball』による、ウィルフレッド・ザハとアーセナルの攻撃陣(アレックス・イウォビ、ヘンリク・ムヒタリアン、メスト・エジル)3名をスタッツで比較した記事をご紹介したい。

ゴールとアシスト

2018/2019シーズン、ウィルフレッド・ザハはクリスタル・パレスでキャリアハイとなる10ゴール、10アシストを記録した。アーセナルのトリオで、ザハを上回るゴール、アシストを記録した選手はいない。

時間あたりのゴール関与率を計算すると、ザハは202.7分ごとにゴール、またはアシストを記録。ヘンリク・ムヒタリアンは6ゴール、4アシストを記録し、時間あたり164.6分でゴールに関与しているため、ザハのスタッツを上回っている。アレックス・イウォビは3ゴール、6アシストで219.6分とまずまずの成績。しかし、メスト・エジルは5ゴール、2アシストで、248.9分に1ゴール関与と低い数値となっている。

アーセナルのメスト・エジル 写真提供:GettyImages

パスと攻撃

プレイヤーのチャンスメイク能力を測るのは、アシスト数だけでは十分でないだろう。アシストの数字は誤解を招く可能性がある。

事実、メスト・エジルが最も少ないアシストにも関わらず、90分あたり2.3回のチャンスクリエイトを記録している。2位は1.8回のアレックス・イウォビ、3位はヘンリク・ムヒタリアン、ウィルフレッド・ザハの1.6回となった。

ウィルフレッド・ザハの特徴は、積極的にドリブルを仕掛けることにある。90分あたり3.4回のドリブル成功、ドリブル成功率50.7%という数字を記録している。ヘンリク・ムヒタリアンとメスト・エジルは、どちらも90分あたり1.1回の成功を記録しているが、前者が成功率39.3%、後者が64.7%を記録している。アレックス・イウォビは2.1回のドリブル成功、成功率は53.8%になっている。

守備の貢献度

ウナイ・エメリ監督のもとでプレーするのであれば、守備の貢献度が高くなければ試合に出場することはできない。ウィルフレッド・ザハは90分で1.2回のタックルと数こそは少ないが、成功率は66.6%と高い数値を記録している。

ヘンリク・ムヒタリアンは、90分あたり、1.5回のタックルで62.5%の成功率と高い数値を記録。アレックス・イウォビは61.9%の数値で1.3回の成功。だが、メスト・エジルは90分あたり0.6回のタックルで成功率は40%ほどとなっている。

メスト・エジルが来季もアーセナルでプレーするかわからないが、守備の貢献度を考えれば、ザハの補強は確かなプラスαとなってチームに還元されるだろう。