横浜F・マリノス 北海道コンサドーレ札幌

三好康児、古巣・コンサドーレ戦での起用法に 「パスを引き出そうとしたが…」

三好康児は昨季所属した北海道コンサドーレ札幌との古巣対戦に臨んだ 写真提供:GettyImages

 横浜F・マリノスのMF三好康児は昨季所属していた北海道コンサドーレ札幌との古巣対決における黒星を振り返っている。

 札幌ドームで行われた明治安田生命J1リーグ第8節・北海道コンサドーレ札幌戦では試合前の先発メンバー紹介で自らの名前が呼ばれると、ホームのコンサドーレサポーターから拍手が沸き起こっている。

 昨季は赤黒のユニフォームを身にまとい、主力としてチームをクラブ史上最高成績となるJ1リーグ4位に導いた三好は、この特別な一戦で右ウイングのポジションで先発出場。

 すると前半はDF福森晃斗との1対1の局面で持ち前のドリブル突破からファウルを誘ったり、左脚から枠を捉えるシュートを放つなどコンサドーレの守備陣に脅威を与えていた。

 ただ後半はマリノスがポゼッションを握る時間帯が長くなったものの、三好はゴール前で決定的な仕事を果たすことができず、チームも3失点による惨敗を喫している。

 試合後、ミックスゾーンに姿を現した三好は敗因について「90分通じて自分たちがボールを持つ時間が長かった。ただ(パス)1本1本のミスから(ゴール前まで)行かれるというのは、相手のやっていることがうまく出てしまった」

 「自分たちのミスからなので、相手に何かをされたというよりかは自分たちの問題だったと思う」と語り、試合の入りでミスを犯したことを悔やんでいる。

 また自身が普段のインサイドハーフとは異なるポジションで起用されたことについては「(今日のようなポジションでプレーすることは)なかなかないので、自分がワントップというよりかはボールを引き出す人数が増えたと(考えた)」と普段通りスペースを見つけてパスコースを作ることを意識していたことを明かしている。

 ただ三好は「自分もパスを受けに行ったし、様々なポジションをとりながらパスを引き出そうとしたが、なかなか効果的にはできなかった」と語っており、普段とは異なるポジションでのプレーの難しさを感じていたようだ。

 そしてチーム全体がこの一戦で抱えた問題点として「失点の時間帯が早かったことによって、相手にも守備をするという意識が高かったと思う。特にアタッキングサードでは相手の人数が多かったし、その中で崩すということは難しかった」とコメント。前半開始早々での失点が試合展開を大きく左右したという考えを示した。

 川崎フロンターレから今季レンタルで加入したマリノスでアンジェ・ポステコグルー監督の目指すスタイルにおいて重要な役割を担っている三好であるが、この敗戦を通じて自らのプレーの幅を広げ、チームの勝利に貢献するためにも更なるレベルアップを図りたいところだ。