今冬の移籍市場では1億ユーロ(約131億円)を超えるようなビッグディールは見られず、盛り上がりに欠けたと感じるファンがいるかもしれない。今回はその今冬のマーケットにおいて総支出額が高い5クラブについて紹介する。
5位:RBライプツィヒ
総支出額:1947万ポンド(約28億円)
・主な加入選手
アマドゥ・ハイダラ(ザルツブルク)
タイラー・アダムス(ニューヨーク・レッドブルズ)
スミス・ロウ(アーセナルU23)※レンタル加入
ライプツィヒは昨夏にリバプールへの5275万ポンド(約78億円)という巨額の移籍金を置き土産にMFナビ・ケイタはリバプールへと移籍しているが、ライプツィヒは同選手の後釜として同じく世界的飲料メーカーの『レッドブル』が出資しているザルツブルクの中盤を支えていたアマドゥ・ハイダラの獲得に成功しただけでなく、こちらも『レッドブル』がスポンサーを務めるニューヨーク・レッドブルズからも新戦力の獲得に成功している。
4位:ニューカッスル・ユナイテッド
総支出額:2160万ポンド(約31億円)
・主な加入選手
ミゲル・アルミロン(アトランタ・ユナイテッド)
アントニオ・バッレーカ(モナコ)※レンタル加入
降格圏は回避しているものの、現在リーグ戦で2番目に少ない21得点と決定力不足に悩まされているニューカッスルは、昨季アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)で2桁ゴール・アシストをマークしているミゲル・アルミロンを獲得している。浮上に向けての起爆剤として周囲からはこの新たな司令塔として大きな期待が寄せられている。
3位:ボーンマス
総支出額:3132万ポンド(約45億円)
・主な加入選手
ドミニク・ソランケ(リバプール)
クリス・メファム(ブレントフォード)
ナサニエル・クライン(リバプール)※レンタル加入
シーズン後半戦で更なる上位躍進を狙うボーンマスはリバプールで構想外となっていた2選手の獲得に成功している。ただソランケは加入直後にハムストリングを負傷していることが判明。同選手のデビューは今月にずれ込むものとみられる。またクラインは今季終了後までのレンタルで加入しているが、右サイドバックに長期離脱者が続出していることもあり、早速出場機会を得ている。
2位:パリ・サンジェルマン
総支出額:4050万ポンド(約58億円)
・主な加入選手
レアンドロ・パレデス(ゼニト・サンクトペテルブルク)
欧州ビッグクラブにおいて例年と比べてそこまで大きなビッグディールが成立することがほとんど無かった今冬のマーケットであるが、PSGは巨額投資を厭わなかった。今季終了後に契約満了を迎えるMFアドリアン・ラビオとの契約延長交渉が決裂したことに伴い、同選手の後釜確保が課題となっていたPSGは、当初ナポリのブラジル代表MFアラン獲得に向かっていたものの、ターゲットをレアンドロ・パレデスに切り替え見事獲得にこぎつけている。
1位:ミラン
総支出額:6300万ポンド(約88億円)
・主な加入選手
ルーカス・パケタ(フラメンゴ)
クシシュトフ・ピョンテク(ジェノア)
ミランは以前からファイナンシャル・フェアプレー(FFP)に関する問題を抱えており、当初はこの冬の移籍市場でもそこまで新戦力を獲得することができない可能性が指摘されていた。チェルシーのMFセスク・ファブレガスの獲得を逃していたものの、昨秋に予めクラブ間合意に達していた「カカ2世」であるルーカス・パケタに加え、FWゴンサロ・イグアインの後釜として今季ブレイクを果たしているクシシュトフ・ピョンテクを3500万ユーロ+ボーナスでの獲得に成功している。
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