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大会:セリエA
カード:インテルvsナポリ
スコア:1-0
担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審
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マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):ラウタロ・・マルティネス
2位と3位の直接対決で途中出場から決勝ゴール。これだけでマン・オブ・ザ・マッチに値するだろう。
ザ・ハード・ワーカー(THW):ジョアン・マリオ
攻守にわたって運動量を見せ、あらゆる場所に顔を出してチームを助けた。攻撃面ではサイドで崩しに関与しながらフィニッシャーに。守備面ではボールホルダーや縦に入った選手に対して素早く寄せることでナポリの攻撃を難しいものにした。
モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP):カリドゥ・クリバリ
ナポリが無失点で試合を進められていた大きな要因がクリバリだ。最後の最後のプレーまで高い集中力を維持し、ギリギリのところで失点を防いだ。攻撃面でも彼の高い性能を存分に発揮し、ビルドアップの局面を大きく助けていた。ただ、それでもこのカードの大事なタイミングで形はどうあれ退場したこと問題だろう。退場さえなければマン・オブ・ザ・マッチだった。
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インテルの攻撃対ナポリの守備
いきなりのシュートで入ったインテル。いつも通り最終ラインからしっかりとボールをつないだが、ナポリも高い位置からプレスを規制。マルセル・ブロゾビッチをけん制しながら2CBにもプレッシャーを与えることに成功した。
インテルはナポリの高い位置からのプレスに対して、ジョアン・マリオが豊富な運動量でボールを引き出して回避にかかった。ホセ・カジェホンが右サイドバックにいたことでそのサイドをクワドォー・アサモア、イバン・ペリシッチ、ジョアン・マリオの関係性で攻略しようと試みたが、ナポリもアランがサポートに入るなど対策。中央を絞ることと、組織的に守備を行ったことで決定機は少なかった。また、インテルは前線での選手同士の呼吸が合わない場面も目立った。
中央を閉めコレクティブに守るナポリに対して、インテルはサイドからナポリの最終ラインを深くするように攻撃。空いたバイタルの部分をうまく使ってチャンスを演出している。ただ、ナポリも最終ラインのコントロールなど全体が連動していたため失点は免れた。カリドゥ・クリバリを中心に、ナポリの選手が最後の部分で踏ん張ったことも大きい。インテルとしては単純にマウロ・イカルディを狙う攻撃を増やしてもよかっただろう。
クリバリの退場後は数的優位を活かして攻撃的なカードを切ったインテル。ナポリは耐えきることができずに、カウンターから後半アディショナルタイムに失点を許した。
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ナポリの攻撃vsインテルの守備
カジェホンを右SBで起用したナポリはインテルの高い位置からのプレスに対して執拗につなぐ姿勢は見せず、ロングボールを選択。ただ、回収される場面は目立った。インテルはナポリの2列目にボールが入った際に前線が孤立するようにプレス。これは見事で、ナポリは前線にボールが供給しづらくなり、ロレンツォ・インシーニェとアルカディウシュ・ミリクがかみ合っていないことも影響してシュートチャンスを作る回数は少なかった。それでもいつものように高い位置を取るマリオ・ルイを使ったサイドからの攻撃や、ファビアン・ルイスが時間を作ってからのカジェホンの攻撃参加により数回チャンスは作っている。
マレク・ハムシークが負傷交代したことにより、カジェホンとファビアンの縦の関係性を見ることができなくなってしまったのはサッカーファンとしては残念だった。
後半はカリドゥ・クリバリがプレスをはがしてインシーニェに直接パスをつけることで攻撃に繋げ始める。ただ、インテルも最後のパスをギリギリのところで抑え、決定機作らせていない。ナポリが本格的に活性化したのはドリース・メルテンス投入後。彼がサイドに流れたり、引いてきて楔で受けながらボールを散らすことでリズムを取り戻した。1人少なくなってからも、彼の攻撃時の存在感は変わらなかった。
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インテル監督:ルチアーノ・スパレッティ
難敵ナポリに対して、攻守に渡って多くの準備をして挑んだスパレッティ。特にプレスのかけ方は見事だった。ナポリのコレクティブなディフェンスに対しても、サイドを起点に攻略しかけたが最後の部分で選手同士のフィーリングが合わなかった部分は不運だった。退場者を出したナポリに対してしっかりと勝つというシグナルを出す采配を行い、勝ち点3を得たことは大きい。
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ナポリ監督:カルロ・アンチェロッティ
ハムシークの負傷により当初のプランが崩れたことは大きいだろう。ミリクの扱い方についても課題が残った。メルテンス投入後のチームの攻撃を見れば、2人の差は歴然だ。ただ、クリバリの能力に依存する場面はあったものの、コレクティブかつコンパクトな守備を植え付けた点は流石。矛を失っても戦えるチームにナポリを変えた。
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主審:パオロ・シルビオ・マッツォレーニ
ボルハ・バレロへのイエローカードは許容範囲だろう。その後のカードの基準を統一すれば、問題ないレベルだった。ただ、クリバリへの2枚のイエローカードは議論になるだろう。クリバリが審判を侮辱していたのであれば、妥当な2枚目のカードと言える。1枚目は手がかかっていたか微妙だが、あのプレーの流れだとイエローを出すのが皮肉的に言えば“自然”となるだろう。試合終了間際のインシーニェへのレッドカードは少し感情的な部分もあったかもれない。
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