多くのリーグが年内最終戦を終え、冬期休暇に突入している。しかし、プレミアリーグは毎年のように年末もサッカーに大忙し。セリエAも昨シーズンからその仲間入りを果たした。今回はその2リーグの中から、年内の残り2試合を特に気合を入れて臨まなければいけないビッグクラブをご紹介する。
ローマ
現在勝ち点24の10位と苦しむローマ。年内はサッスオーロとパルマとの戦いが残されている。ローマが現状目指す位置としてはチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内だろう。幸いにも、順位は10位だが4位ラツィオとの勝ち点差は5と可能性は残されている。ケガ人が多く難しいシーズンではあるが、年内の2試合をどちらも勝利で終えて後半戦に向けて可能性は残したい。21日間あれば選手のフィジカル面、メンタル面、チーム内の雰囲気も変えていくことができるだろう。そのためにも、できる限りいい順位で今年を終え、順位的にも良い状態で来年を迎えたい。
ミラン
リーグ戦ここ3試合で無得点と最悪な状況にいるミラン。周囲のチームが足踏みしているおかげでなんとか5位にいることが幸運だ。彼らの目標もローマと同じくCL出場権の確保だろう。そのためには新加入選手を迎え入れる段階でよりよい立場にいるべきだ。年内最後の2試合はフロジノーネとSPAL。格下を相手に勝ち点をこぼすことは許されない。ジェンナーロ・ガットゥーゾの進退は大きな問題ではない。このクラブを立て直すにはCLの出場権が必要だ。クラブOBのことを考えてチームを編成する余裕はこのクラブにない。
アーセナル
4位のチェルシーと勝ち点37で並び、5位に立つアーセナル。彼らもチャンピオンズリーグへの復帰を悲願としている。そのための補強も行ってきた。そんな彼らに立ちはだかるのがリバプールだ。何としても晦日の一戦を引き分け以上で乗り切りたいところだろう。年明け20日にはチェルシーとの直接対決を控えているだけに、年内は踏ん張りどころだ。
マンチェスター・ユナイテッド
オーレ・グンナー・スールシャール体制となって、明るい光が差し込みつつあるユナイテッド。これを本物にするためにも残す年内2試合は勝利が絶対条件だ。6位につけてはいるもの、5位アーセナルとの勝ち点差は8と追い付くのは難しい。ただ、年内の2試合を勝利で終えれば、可能性も開けてくるだろう。攻撃陣はカーディフ・シティ戦のコレクティブさを維持し、守備陣(フィル・ジョーンズとビクトル・リンデロフ)も安定感を維持しなければいけない。
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