Jリーグ アビスパ福岡

J1昇格プレーオフの構図が確定か。白熱のJ2リーグもいよいよ最終決戦!

史上稀に見る大混戦となっているJ2リーグは17日の14:00に11会場で同時キックオフを迎える。J1ライセンスを付与されていないものの、少ない資金で快進撃を見せている町田ゼルビアの存在が今季のJ1昇格争いを面白くしており、多くのJリーグファンから注目が集まっている。今回はそのJ2リーグ最終節の展望を行う。


J2最終節の対戦カード

・松本山雅対徳島ヴォルティス
・モンテディオ山形対大分トリニータ
・町田ゼルビア対東京ヴェルディ
・ヴァンフォーレ甲府対横浜FC
・FC岐阜対アビスパ福岡
・ファジアーノ岡山対大宮アルディージャ

※キックオフ時刻はすべて14:00

現在勝ち点76と首位に立っている松本山雅は満員のホームに徳島ヴォルティスを迎え撃つ。前節で劇的勝利を飾った大分トリニータはアウェイに乗り込んでモンテディオ山形と対戦する。そして何といっても注目カードはJ1ライセンスを付与されていないものの、驚異の快進撃を見せている町田ゼルビアと久々のJ1昇格を狙う東京ヴェルディとの直接対決だ。この一戦の結果によってJ1残留争いや昇格争いの構図が明らかになるといっても過言ではないだろう。


J2優勝争い

1位:松本山雅(76)<+20>
2位:大分トリニータ(75)<+25>
3位:町田ゼルビア(75)<+18>
4位:横浜FC(73)<+18>

()内は勝ち点、<>内は得失点差

現在優勝の可能性が残されているのは、1位の松本山雅から4位の横浜FCまでとなっている。特に3位の町田ゼルビアは今季でのJ1昇格が不可能となっており、優勝が唯一の目標であることから並々ならぬメンタルでこの最終節に臨むだろう。松本山雅は勝利すればJ2優勝かつJ1自動昇格が確定するが、引き分け以下に終わると他の3クラブによる逆転優勝の可能性が一気に高まる。得失点差を踏まえると大分トリニータが逆転優勝の筆頭候補か。


J1昇格プレーオフ枠

5位:東京ヴェルディ(70)<+15>
6位:アビスパ福岡(69)<+16>
7位:大宮アルディージャ(68)<+16>

()内は勝ち点、<>内は得失点差

1位~4位の4クラブは最低でもJ1昇格プレーオフ出場圏内は確定していることから、残る2枠を5位東京ヴェルディ、6位アビスパ福岡、7位大宮アルディージャの3クラブで争う構図に。そのうち東京ヴェルディは町田ゼルビアとの難しい一戦を強いられることとなりそうだ。3クラブともに得失点差では互角であることから、東京ヴェルディとしてはドローでも大宮アルディージャが勝利すればプレーオフ圏外となる可能性が一気に高まる。


J2への自動降格枠

J1リーグ

14位 湘南ベルマーレ(37)
15位 サガン鳥栖(37)
16位 名古屋グランパス(37)
17位 柏レイソル(33)
18位 V・ファーレン長崎(29)

J1ライセンスを付与されていない町田ゼルビアの最終順位によって、J1リーグで17位以下が確定したV・ファーレン長崎の行方が定まることになる。もし町田ゼルビアがJ1自動昇格圏内の2位以上でシーズンを終えた場合は、17位のクラブがJ1参入プレーオフに出場するため、V・ファーレン長崎にもわずかなJ1残留の望みが託される。しかし町田ゼルビアが3位、4位で終えた場合は従来通り17位、18位の2クラブが自動降格となる。J1クラブにとっても町田ゼルビア対東京ヴェルディの試合展開は非常に気になるところだ。


J1参入プレーオフ参加クラブ数

J1参入プレーオフの参加クラブ数や試合数も町田ゼルビア次第だ。町田ゼルビアが2位以上で終えた場合は従来通りの方式となり、J2・3位~6位までの4クラブとJ1・16位のクラブが参加する。ただ町田ゼルビアが3位、4位で終えた場合は、J2・5位と6位が1回戦で直接対決を行い、その勝者が町田ゼルビア以外の3位、4位クラブと2回戦で激突する。5位~7位の3クラブにとってはもちろんプレーオフ出場権確保に集中していることだろう。ただ1回戦での対戦相手がどのクラブになるかによって大きく命運が左右されるかもしれない。