
25日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節でホームにナポリを迎えたパリ・サンジェルマン。2節を終えた時点で勝ち点3の3位と、ホームでのこの試合を勝利で終えたいPSGだったが、ナポリ相手に苦しみギリギリで勝ち点1を奪取するに終わった。今回はそんなPSGを苦しめたナポリのキープレーヤーたちをご紹介する。

マリオ・ルイ
守備力に難ありと言われ続けたルイだが、この試合では高い集中力と粘り強さを見せた。キリアン・ムバッペに対してはカリドゥ・クリバリとマークを受け渡しながら対処。高い位置を取ったトーマス・ムニエに対してはムバッペへのパスコースを消しながら粘り強く対応した。攻撃面でもクロス、前線に斜めにつけるパスともに高精度で、PSGにとっては厄介な存在だっただろう。

ロレンツォ・インシーニェ
PSGがナポリのビルドアップや組み立てに対してプレスをハメきれなかった一つの要因に、インシーニェの機を見た組み立てへの参加があった。相手最終ラインの背後を狙いながらも、味方困ったタイミングで効果的に顔を出しパスコースを提供。そこからのサイドチェンジによりPSGはスライドが追い付かない場面が散見した。もちろん先制点となるゴールも、非常に冷静でキンペンベの裏を見事なタイミングで取り切った。

アラン
この試合でもアランは評価を高めそうだ。ネイマールや相手の中盤に対して粘り強くプレッシャーをかけて、中盤での主導権を渡さなかった。特にネイマールとのマッチアップは見ごたえ十分。驚異的なボール奪取能力を見せつけた。ボールを奪ってからの判断の良さや、足下の技術も兼ね備えているため、PSGにとっては厄介な存在だっただろう。

カリドゥ・クリバリ
この試合でも、世界屈指のCBであるということを証明した。序盤にムバッペとの1対1に敗れる場面もあったが、以降はほとんどノーミス。ムバッペの立ち位置をよく見て、どこで攻撃を潰すかという判断が非常に優れていた。空中戦でも相変わらずの強さを見せつけている。もちろん守備時の能力も一級品だ。攻撃面ではクリバリから直接前線につけるボールが効果的だった。

ダビド・オスピナ
幾度となく好セーブを披露し、チームの危機を救ったオスピナ。粘り強くシュートコースを見極め、間一髪でゴールを守り切った。失点もオウンゴールで防ぎようがなかった。彼がこの試合で真価を発揮したのはビルドアップ時。並みのGKではミスキックしてしまう、ニコラ・マクシモビッチへのロングボールは制度抜群で、PSGのプレスを回避するための重要な武器となった。

ファビアン・ルイス
左サイドハーフの位置で起用され、いつものようにインサイドハーフの気味にプレーしたファビアン。彼はハーフスペースでPSGへの脅威となった。サイドバックなどにスペースを提供するだけでなく、ボールを受けた際の体の使い方がうまく、多くのチャンスに絡んでいた。守備時の運動量も豊富で、アランほどではないがPSGにプレッシャーを与え続けた。
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