
バルセロナは今季のラ・リーガで開幕4連勝と好スタートを切った。しかし、第5節ホームのジローナ戦で引き分けると、第6節アウェイのレガネス戦では1-2で敗北。レアル・マドリードも敗北を喫したため、4勝1分1敗で暫定首位に立っているが、スペインメディアはチームパフォーマンスの低下に警鐘を鳴らしている。そこで今回はスペイン紙『マルカ』が特集した「今季のバルセロナが心配すべき10の要素」をご紹介したい。

ベンチメンバーが仕事せず
エルネスト・バルベルデは今季もローテーションを採用。だが、控え選手は本来の実力を発揮出来ていない。昨季のバルベルデはチームが不振に陥ると、レギュラーメンバーを起用して修正していた。しかし、今季はその修正方法も通用しなくなっている。

スアレスの不調
ルイス・スアレスは毎年のようにシーズン序盤は苦しむ傾向にある。しかし、今季は感覚の悪さが際立つ。現時点ではスアレスを世界で最も優れたセンターフォワードの一人に数えられない。バルセロナは彼のゴールとチャンスメイクを必要としている。

アウェイで不調なメッシ
今季のリオネル・メッシはカンプ・ノウで3試合5ゴールを記録しているにも関わらず、アウェイでは3試合無得点。レガネス戦では普段のメッシなら決めるであろうシュートも外した。バルセロナが苦しんでいる一つの要因だろう。

補強は失敗か
今夏獲得した選手の中で確固たる地位を築いた者はいない。クレメント・ラングレはジローナ戦で退場。アルトゥーロ・ビダルは他の選手を下回り、アルトゥールは現時点で戦力にはならず。マルコムはシーズンのほとんどを負傷して過ごしている。

守護神のパフォーマンス
正守護神マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが失点を防げる場面はほとんどなかっただろう。しかし、昨年と比較すればややパフォーマンスが低下した。2017/2018シーズンは信じられないような奇跡的なシュートストップでチームの危機を救った。メッシと同様、今のところチームを救う回数は少ない。

守備陣の不調
就任早々エルネスト・バルベルデはチームの守備を整備。守備の安定が攻撃力を高めていた。しかし、今季は守備陣が混乱。4試合連続で失点し、2試合連続の2失点。昨季の安定感は失われている。

ビハインド
今季ここまでの公式戦全8試合のうち、5試合でビハインドを負っている。セビージャ、レアル・ソシエダ、ウエスカ、ジローナ、レガネス戦だ。近年のバルセロナと比較すれば異常事態だろう。

自己批判の欠如
レガネス戦の敗北後、ネガティブな反応を示したのはセルヒオ・ブスケツのみだ。ジローナ戦の引き分けについてもチーム内の誰も触れない。メディアの前に登場するエルネスト・バルベルデは、失点について「特に気にしていない」と述べ「その分ゴールを決めている」と擁護した。指揮官の説明は不足していると言える。

スタイルの問題
年々、試合の支配力は落ちている。ボールポゼッション率だけでなくスコアボードに刻まれた数字もだ。メッシ、スアレス、デンベレに加えてコウチーニョを配置する布陣はピッチ上に4名のストライカーが存在することになり、チームの不均衡を招くだろう。

左サイドの問題
レガネスはバルセロナが左サイドバックに問題を抱えていることを明らかにした。夏の移籍市場でリュカ・ディニュをエバートンへ放出。しかし、後釜となる選手は補強せず。レガネス戦ではレギュラーのジョルディ・アルバを休養させたため、代役としてトーマス・フェルメーレンが起用されたが、チームの弱点となった。U−19スペイン代表にも選出されているフアン・ミランダを信頼しなければ、この問題は冬まで解決しないだろう。
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