ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネが右膝の外側側副靭帯を損傷。約3ヶ月間離脱することを17日にマンチェスター・シティが公式Twitterアカウントで発表した。19日に行われるハダースフィールド・タウン戦はもちろん、10月7日開催のリバプール戦、さらに11月11日のマンチェスター・ユナイテッドとの“マンチェスター・ダービー”など、最大リーグ戦12試合に欠場する可能性がある。
そこで今回は英メディア『SQUAWKA』が特集した「ケビン・デ・ブライネ欠場期間の3つの解決策」をご紹介したい。
1. 4-3-3を採用し、フォーデンとシウバを代用
ジョゼップ・グアルディオラ監督がマンチェスター・シティの指揮官に就任して以来、6つ以上の異なるフォーメーションを試合で見せているが、最も使用された形の一つが4-3-3の陣形だ。史上最強とも称された黄金期のバルセロナで同フォーメーションを採用しており、グアルディオラ監督はその使い方を熟知している。
昨季はフェルナンジーニョをアンカーにダビド・シルバとデ・ブライネを前に置いた。デ・ブライネ欠場時にラヒーム・スターリング、セルヒオ・アグエロ、レロイ・サネの後方でプレーするのはベルナルド・シウバが濃厚だろう。
もちろん他の選択肢も存在する。18歳のフィル・フォーデンだ。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを彷彿とさせるプレーはグアルディオラ監督に高く評価されており、同監督はフォーデンにもチャンスを与えるはずだ。
2. 3-5-2への回帰
プレシーズン中、グアルディオラ監督は3-5-2への回帰について言及している。2017/2018シーズンは、ウイングバックのバンジャミン・メンディの離脱によって全てが変化してしまったが、定期的にこのフォーメーションを使用していた。
グアルディオラ監督が採用するスタイルを考えれば、中盤の頑丈さ、エネルギーがいかに必要であるか理解できるだろう。
・最多チャンスクリエイト(106回)
・最多タックル成功(62回)
・最多アシスト(16回)
・最多エリア外からのゴール(5回)
これは2017/2018シーズンにデ・ブライネが記録したデータだ。デ・ブライネ、ダビド・シルバ、フェルナンジーニョの完璧な連携がこの好パフォーマンスを可能にしており、彼の存在がいかに大きいかを示している。
しかし、デ・ブライネ不在時にイルカイ・ギュンドアンが代役としてしっかり仕事をこなした。ギュンドアンは負傷に悩まされていたが、指揮官から高い評価を受けているためこのフォーメーションを採用する可能性も十分にあるだろう。
ちなみにこのシステムを採用した直近の2試合ではガブリエル・ジェズスとラヒーム・スターリングが2トップを組んでいる。もちろんアグエロはオプションとして利用できるし、マフレズやサネについても同様だ。ウイングバック、3CBについても問題なく起用できる選手層を揃えている。
3. 4-2-2-2
4-4-2のフォーメーションはヨハン・クライフの弟子と分類される人々にとってあまり好まれていない。ピッチ上の三角形形成に不向きだからだ。
たしかにグアルディオラ監督も4-4-2を好んでいるわけではないだろう。ただ、その実用性、有用性は間違いなく認めている。中盤をダイヤモンド型にした陣形と1980年代のフランスを連想させるクラシックな4-4-2の2つを採用したことがある。
今季採用するとなれば後者の方が可能性は高いだろう。ラヒーム・スターリングとダビド・シルバは主にハーフスペースでプレーし、ワイドなエリアはカイル・ウォーカーとバンジャメン・メンディが利用。フェルナンジーニョとファビアン・デルフはそのカバーに入る。
2トップにはマスターと見習い(アグエロとジェズス)のコンビが君臨。このペアは26試合でともに起用されており、アグエロはジェズスのゴールを4度アシスト、ジェズスはアグエロに1度のアシストとまずまずの連携を見せている。
デ・ブライネ不在でも大丈夫?
グアルディオラ監督が述べている通り、マンチェスター・シティにはデ・ブライネのみならず、豊富な才能を持った選手が溢れている。一人の主力選手が欠場したくらいでパニックになる必要はないはずだ。19日のハダースフィールド戦ではデ・ブライネの不在がどのような影響をチームに及ぼしているか注目してみたい。
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