レオナルドは元日本代表監督のジーコに誘われる形で鹿島アントラーズでもプレー経験のある選手だ。親日家としても知られており、右腕には日本語のタトゥーも入れている。東日本大震災の被災者に激励のメッセージを送ったことも。ミランでは100試合近くに出場。移籍を繰り返したが、最終的にミランで現役生活を終えている。
そんなレオナルドは2011年にパリ・サンジェルマンのスポーツディレクターに就任している。そこで彼が行ったのが、ベルルスコーニの資金力に陰りが見えていたミランからイブラヒモビッチとT・シウバの獲得だ。過去にミランで副会長補佐などを務めていたレオナルドは、スカウトやエージェントとしてカカやアレシャンドレ・パトの獲得を成功させるなど、ポテンシャルは見せていた。
PSGでさらに経験を積んだレオナルドは、ミランに復帰するとすぐに大仕事をやってのけた。レオナルド・ボヌッチとマッティア・カルダラのトレードと、ゴンサロ・イグアインの獲得だ。このビッグディールはミランの明るい未来の可能性を広げたと言えるだろう。
マッティア・カルダラはタイプで言えばレオナルド・ボヌッチに似ている。対人守備に強く、積極的に前に出るのが特徴だ。ジャン・ピエロ・ガスペリーニに鍛えられたこともあり、足下の技術やパスの能力、マンツーマンとゾーンの使い分けも高いレベルで実行できる。アレッシオ・ロマニョーリと共に、イタリア代表の未来を担う存在と言われている。ボヌッチが若返ったと考えることが1つの見方としてできるだろう。
これだけを聞けばユベントスが損をしたように聞こえるが、そうではない。ユベントスにもカルダラを犠牲にしてでもボヌッチを獲得するだけの理由があったのだ。それがCLのタイトルだ。
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