フランスの優勝で幕を下ろしたロシアワールドカップ。若手からベテランまで多くの選手が活躍し、自国を優勝に導くために奮闘した。今回はフットボール・トライブが選んだロシアW杯のベストイレブンをご紹介する。
GK:ティボー・クルトゥワ
代表:ベルギー
多くの実力派GKがボールの仕様やW杯の重圧によってミスを犯す中、冷静かつ正確なプレーを見せ続けたのがクルトワだ。日本戦では冷静な判断から、逆転弾の起点となった。ゴールデングローブ賞(最優秀GK)にも選ばれている。
RSB:キーラン・トリッピアー
代表:イングランド
W杯初出場となったトリッピアーだが、経験豊富なサイドバックはウィングバックとしてチームを支えた。クロアチア戦でのFK1弾など、プレースキックの質の高さを見せ、大会最多となる24回のチャンスメイクを記録している。
CB:ラファエル・ヴァラン
代表:フランス
今大会で圧巻パフォーマンスを発揮した選手の1人がヴァランだ。抜群のポジショニングと、周囲を助けるカバーリングでフランス優勝の立役者となった。また、ボール奪取からの配給の質も高く、多くのチャンスにつなげている。
CB:ディエゴ・ゴディン
代表:ウルグアイ
堅守のウルグアイを支えたのがゴディンだ。統率の取れた守備組織だけではなく、彼の個人としての守備力の高さがウルグアイを準々決勝まで導いた。決勝トーナメントでは最多となる13回のインターセプトを記録していることがそれを証明している。
LSB:リュカ・エルナンデス
代表:フランス
本職はCBながら、ベンジャマン・パバール同様高いパフォーマンスを発揮したのがリュカだ。守備力の高さは所属するアトレティコ・マドリードでも証明していたが、今大会ではその評価をさらに上昇させただろう。正確なタックルでピンチの芽を摘み取り、状況に合わせた判断を下した。また、時折見せるドリブルも相手の脅威となっていた。
イバン・ラキティッチ
代表;クロアチア
クロアチアと言えばルカ・モドリッチが取り沙汰されることが多いが、今大会のラキティッチは非常にインテリジェンスの高さが際立っていた。。決勝で顕著だったが、彼のポジショニング1つでパバールやグリーズマンは自身の守備エリアを見失い、モドリッチに時間とスペースを提供した。
ルカ・モドリッチ
代表:クロアチア
モドリッチがいなければ、クロアチアは間違いなく決勝に進出することはできなかった。決勝トーナメントでは度重なる延長、PK戦で疲労がたまっていたのにもかかわらず、高精度のプレーを維持。アウトサイドのキックは対戦したすべての国を困難に陥らせた。決勝ではエンゴロ・カンテにマークされながらも、絶妙なポジショニングとテクニックで逆にカンテを消した。フィールドプレーヤとしては最多の56回のボール奪取を記録している。
ケビン・デ・ブライネ
代表:ベルギー
デ・ブライネは効率化を極めたアスリートと言えるだろう。的確なポジショニングで、出すべきところに出すべきタイミングで必ずパスを供給する。アタッキングードで彼にフリーでボールを持たれたら失点を覚悟するしかない。そんなパフォーマンスを発揮した。
キリアン・ムバッペ
代表:フランス
戦術的な意味合いが強いとは言え、10代でアントワーヌ・グリーズマンやオリビエ・ジルーにここまで気を遣わせる選手は他にいないだろう。ムバッペのスピードは致命的で、スピードに自信のあるディフェンダーですら置き去りにした。4ゴールを記録し、10代の選手が記録した数字としてはここ60年間で最多だ。最優秀若手選手にも選ばれている。
アントワーヌ・グリーズマン
代表:フランス
彼が攻守に渡って見せた献身性や、一瞬で局面をがらりと変えてしまう常人離れした判断とそれを可能にする身体的能力はまさに驚異的だった。彼が前線から相手に制限をかけることで、後ろの選手は守りやすかっただろう。現代最高峰のアスリートとしての実力を見せつける大会となった。
エデン・アザール
代表:ベルギー
デ・ブライネと共にベルギーの3位に大きく貢献したのがアザール。ポジショニングの正確さもさることながら、彼のドリブルは相手の守備組織に致命的な一撃を与え続けた。成功率も非常に高く、40回のドリブルを成功させた。彼を止められるディフェンダーは存在しなかった。
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