大会:ロシアワールドカップ
カード:コロンビア対イングランド
スコア:1-1(3-4)
イングランド担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
コロンビア担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
コロンビアMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ジェリー・ミナ
土壇場で試合を振り出しに戻す貴重な同点弾を挙げた。失点後は集中力を失い、危ういプレーを見せることもあったが、最後は取り戻し辛い時間帯を乗り越えた。
コロンビアTHW(ザ・ハード・ワーカー):ウィルマル・バリオス
試合を通して高い集中力と、絶妙なポジショニングでディフェンス面で大きく貢献。イングランドにとっては終始厄介な選手だった。しっかりとコースーを消しながら、要所で人を掴めに行き、正確なタックルでボールを回収した。
コロンビアMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):カルロス・サンチェス
日本戦のPKは致し方ない部分もあったが、この試合のPKを献上したファールは間違いなく不必要だった。チームに落ち着きを与えるプレーもあったが、不用意なミスも多かった。
イングランドMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ハリー・ケイン
エースがエースたるゆえんをこの試合でも証明した。自分で獲得したPKを自ら決めて今大会6ゴール目をゲット。前線にとどまるだけでなく、下がってビルドアップに参加するなど、チームとしての仕事を率先してこなした。PK戦でも最初のキッカーとしてきっちり成功させた。
イングランドTHW(ザ・ハード・ワーカー):ジョーダン・ピックフォード
“PK戦の呪縛”を解くPKストップを記録。若き守護神がイングランド国民に歓喜をもたらした。試合中の1失点h彼の責任ではなく、ノーチャンスだった。3セーブを記録し、最後まで最後の砦として安定した仕事をした。
イングランドMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):デレ・アリ
負傷の影響もあったのか、存在感の薄い試合だった。中盤でボールをもつことはあったものの、ハリー・ケインとの距離が遠く、彼に求められていることのひとつである、ゴール前で決定的な仕事ができなかった。
コロンビア監督:ホセ・ペケルマン
3バックのイングランドに対してクリスマスツリー(4-3-2-1)のような形で、前線からプレッシングをかけた。序盤はキンテロにヘンダーソンを見させていたが、ケインへの縦パスが目に付くようになるとバリオスを中盤の底においてケインに蓋をしヘンダーソンのマークをクアドラードに変えるなど、相手に合わせて柔軟にシステムを変更させた。不運な形で失点するとバッカらを投入して2トップに。その後は3トップ気味にしてパワープレーを行った。サイドでの攻撃に厚みが欲しかったことと、ハメス・ロドリゲス不在でクアドラードが本来のプレーをあまり出すことができなかったのが痛い。キンテロもグループステージでのような活躍を見せることはできなかった。悔しい敗戦となっただろう。
イングランド監督:ガレス・サウスゲート
3-5-2のシステムに対してミラーゲームを仕掛けてきたコロンビア。それでもディフェンスラインからの縦パスと、スターリングとケインが落ちてきてボールを受ける動きでコロンビアディフェンスに少しのズレを生じさせた。ヘンダーソンが計画的にビルドアップの局面から消されたが、マグワイアとウォーカーのボール運びでそれを補い、むしろ前への圧力自体は増した。後半途中からダイアーとバーディーを投入したのは、戦術的な理由というよりも疲労の面が大きいだろう。PK戦の勝利はチームにとってこの上ないプレゼントになったはずだ。準々決勝の相手はスウェーデン。準決勝進出の可能性は十分にある。
主審:マーク・ガイガー
判定基準のあいまいな判定が続き、イライラする選手たちを収めることができなかった。両チームの選手の小競り合いや無用なチャレンジが増え、怪我人が出てもおかしくなかった。ヤングのチャレンジにはイエローカードが出されるべきだったし、ストーンズは意図的にファルカオの顔を蹴ったように見えた。これ以降の試合を任せるには頼りない。
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