代表チーム ワールドカップ

イングランドが“PK戦の呪縛”を破る。コロンビアを破って準々決勝進出

 日本時間4日に行われたワールドカップロシア大会決勝トーナメント1回戦、コロンビア代表対イングランド代表の一戦は1-1(PK4-3)でイングランドが勝利を収めた。

 日本と同じグループHを首位で通過したコロンビアが、1966年以来のW杯優勝を目指すイングランドを迎えた試合は、両者がボールを持ちながら攻める時間帯を作りながら拮抗したものになった。

 試合序盤に押し込んだのはイングランド。少し前目からプレスをかけてペースを握り、ハリー・ケインが下がりながらボールを受けてボールポゼッションを高める。

 しかし20分過ぎからコロンビアが徐々に盛り返し、フアン・キンテロを中心にアタックを仕掛けるもファイナルサードでの工夫が乏しく、ゴールまで至らない。

 後半に入った試合は57分に動く。右からのコーナーキックを得たイングランドは、ファーサイドでケインとカルロス・サンチェスが競り合う。遅れたサンチェスが後ろから覆いかぶさる形になり、主審が笛を吹いてPKに。これをケインがしっかり決めてイングランドが先制に成功する。

 後がないコロンビアは攻撃的な選手交代を行って攻勢を強める。そして後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。93分に右からのコーナーを得ると、中央でジェリー・ミナが競り勝つ。地面にたたきつけたボールはキーラン・トリッピアのブロックを破ってゴールネットを揺らした。

 土壇場で同点になった試合は延長戦へ。両者ともにチャンスを迎えるがここでも決まらずPK戦にもつれ込んだ。

 4-3でPKを制したイングランドが準々決勝進出を決めた。