大会:ロシアワールドカップ
カード:ブラジル対メキシコ
スコア:2-0
ブラジル担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
メキシコ担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
ブラジルMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ネイマール
1得点1アシストの活躍でセレソンを準々決勝に導いた。ドリブルの切れが徐々に戻ってきているようだ。2得点目を生んだアシストも巧みだった。
ブラジルTHW(ザ・ハード・ワーカー):ウィリアン
前半は少し鳴りを潜めたものの、後半に抜群のスピードとボールコントロールで相手を翻弄。先制点をお膳立てした。強烈なシュートでオチョアを脅かす場面も。
ブラジルMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):フィリペ・コウチーニョ
この試合では完全に不発に終わったコウチーニョ。グアルダードのマークを受けて苦しんだ前半。得意の左ハーフスペースでボールを持つ場面もあったが、メキシコディフェンスに対応された。守備で左サイドに流れなければいけなかったのも負担になった。
メキシコMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
メキシコTHW(ザ・ハード・ワーカー):ギジェルモ・オチョア
ブラジルが放った20本のシュートの内8本をセーブ。高い集中力と落ち着きでクロスなどにもしっかりと対応した。2失点したものの、どちらも彼にはどうしようもできないレベル。2失点目などは、ネイマールのシュートはしっかりと枠外にそらしている。
メキシコMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ウーゴ・アジャラ
1失点目は見事にネイマールのドリブルに引っ張られてしまった。2失点目は自身のパスをフェルナンジーニョにカットされカウンター。メキシコの残された希望は失われた。
ブラジル監督:アデノール・レオナルド・バッチ(チッチ)
4-1-4-1の守備ブロックを敷いてスタートしたブラジルだったが、サイドハーフとサイドバックの間のスペースを使われ、ファーストプレスも機能しなかったのを見てすぐさまオーガナイズを変更。ネイマールを2トップの一角に出し、コウチーニョが左に流れる4-4-2にした。これで2ライン間の幅が狭まり、メキシコにそこでボールを持たれる回数が減った。可変のような形をとるためには、パウリーニョの存在が大きく、彼がポジションをセントラルミッドフィールダーとしてもプレーできることで、難なくメキシコの戦術に対応した。しかしあえて問題点をあげるとすればサイドバックのポジションで、ファグネルはパフォーマンスレベルが上がってきたものの、サイズのミスマッチを作られると脆く、今日の試合に限ってはフィリペ・ルイスも裏返されることが多かった。それでも、ここまで組織的な守備を作り上げたチッチだけにしっかりと改善してくるだろう。
メキシコ監督:フアン・カルロス・オソリオ
ラユンを外しマルケスをスタートで起用して4-1-2-3を採用。パウリーニョ、コウチーニョをマンツー寄りでケアし、カゼミーロをフリーにしたことと、ブラジルのサイドがうまくいってなかったことで、25分頃までは試合の主導権を握る。サイドでもしっかりと2対1を作り、中間ポジションを取っていたブラジルの間で正確にパスを通せていた。ただ、ブラジルが守備を改善し始めてから狂い始める。人を入れ替えながらの攻撃に崩され始め、ネイマールのドリブルに翻弄されたところで1失点目。システムを変更し、人も入れ替えて改善を図ったがことごとくブラジルに対応され、大外でのパス回しを強いられる。最後はパスをカットされてからのカウンターで勝負あり。善戦はしたが、ブラジルの強さを思い知った試合になっただろう。
主審:ジャンルカ・ロッキ
メキシコのクリアのブロックやライン際、ゴールライン際のミスジャッジはあったものの、試合を壊すレベルではなかった。安定していたと言えるだろう。
コメントランキング