ブンデスリーガ、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)で戦う侍12選手の現地評価を紹介する、このコーナー。ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者であるキム・デンプフリングによる監修のもと、同紙の採点と現地評価を紹介する。『キッカー』採点は最高点が1、最低点が6となる。30分以上プレーした選手のみ採点を受ける。
著者:キム・デンプフリング
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。
武藤嘉紀(マインツ):2
武藤は2試合連続で優れたパフォーマンスを見せた。日本人ストライカーは87分間プレーし、ドルトムントを相手に決勝点となるチームの2点目を決めただけでなく守備でも貢献した。マンオブザマッチにも選出され、マインツが1部残留を決める上で大きな役割を果たした。
香川真司(ボルシア・ドルトムント):採点なし
足首を負傷中の香川は1-2で敗れたマインツ戦でベンチ入りしなかった。
大迫勇也(ケルン):採点なし
大迫は1-3で敗れたバイエルン・ミュンヘン戦でベンチ入りしたが、出場機会はなかった。
長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト):採点なし
3試合の出場停止処分中の長谷部は3-0で勝利したハンブルガー戦にも出場できず、リーグ最終戦も欠場する。
鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト):採点なし
鎌田は3-0で勝利したハンブルガー戦でもベンチ入りしなかった。
酒井高徳(ハンブルガー):5
0-3で敗れたフランクフルト戦で、酒井は最高とは言えない出来だった。80分間出場し、チームで下から2番目の採点となっている。
伊藤達哉(ハンブルガー):4
伊藤はフランクフルト戦(0-3で敗戦)で25分に先制点を決めたかに思われたが、VARによりわずかにオフサイドだったことが確認されゴールは取り消された。出場は前半の45分のみだった。
浅野拓磨(シュトゥットガルト):採点なし
浅野は2-0で勝利したホッフェンハイム戦でもベンチ入りしなかった。
原口元気(フォルトゥナ・デュッセルドルフ):3
原口は1-1で引き分けたホルシュタイン・キール戦で堅実なパフォーマンスを見せたが、攻撃では効果的なプレーは少なかった。
宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ):3
宇佐美はホルシュタイン・キール戦(1-1)でいくつかのチャンスを得たが、ゴールは奪えなかった。全体的にはわずかに平均を上回るパフォーマンスだった。
関根貴大(インゴルシュタット):採点なし
関根は2-0で勝利したブランシュバイク戦でベンチ入りしたが、出場機会はなかった。
宮市亮(ザンクトパウリ):採点なし
不運が続く宮市は再び十字靱帯を損傷し、数か月以上の離脱が予想される。
【今節の総括】
今節最も活躍した日本人選手は武藤だった。2試合連続で素晴らしいパフォーマンスを見せ、その間に1部残留を決めたマインツにとって最も価値のある選手の一人だった。
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