ポドルスキはより多くのプレーに関与していたが、組織の中でうまく機能していたとは言えず、必ずしもチーム全体のプレーを改善したわけではなかった。渡邉千真に代わる新キャプテンに就任した一方で、彼はまだチームメートを理解するのに苦しんでいるように見える。ポドルスキが自らの意図とは異なるボールの行方に文句を言う場面もあれば、他の選手が彼のプレーに不満を表すこともあった。さらに言えば、前半を鳥栖に完全に支配された神戸が試合終盤に追いついて勝ち点1を得たのは、いくぶんラッキーだった。今季中位以上の順位を狙うのであれば、改善すべき点は多い。ドイツ代表で130試合49得点を誇るポドルスキには、より一層の活躍が求められる。
開幕戦でのジョーは対照的だった。新しいチームメートとのハーモニーや流れるようなパス交換は名古屋での初戦とは思えないほどであり、彼らは「サッカー」という共通言語で通じ合っていた。2017年のブラジルリーグMVP&得点王は風間スタイルにすぐさま適応し、素晴らしい形で日本デビューを飾ったと言える。常にスペースを作るため前線で動き周り、チームメートとの短いパス交換のためにポジションを下げる場面もあった。
4-3-3システム(4-1-4-1と見ることもできる)のセンターフォワードとして、タッチ数(32回)やドリブル(3回)はポドルスキほど多くなかったが、名古屋の攻撃がビルドアップに余計な時間を使わなかったこともあり、彼のプレーはより鋭く実用的だった。ジョーはこの試合で最多のシュート(4本)、枠内シュート(2本)、空中戦勝利数(8回中5回)を記録している。そしてより重要なのは、彼の存在が効果的だったことだ。ガブリエル・シャビエルへのアシストと自らの決勝点でG大阪に対する3-2のドラマチックな勝利に貢献したパフォーマンスは、マンオブザマッチにふさわしいものだった。
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