Jリーグ 横浜F・マリノス

Dr.TRIBE【試合診断書】J1リーグ開幕戦セレッソ大阪対横浜F・マリノス

25日に行われた明治安田生命J1リーグ開幕戦セレッソ大阪対横浜F・マリノス。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。

MOTM(最優秀選手):喜田拓也

マンチェスター・シティのMFフェルナンジーニョのようにプレー。広い視野を活かし、少ないタッチ数でボールを散らして前線とのリンクマンとなった。被カウンター時のポジショニングには改善の余地があるが、全体を通して素晴らしい出来だった。

THW(ハードワーカー):福満隆貴

幻となった1得点目でも発揮したが、ハーフスペースからタイミングの良い動き出しでボールを引き出すなど、攻撃面では大きく貢献。DFも1対1の場面に強かった。

MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):中澤佑二

空中戦で圧倒的な強さを発揮。ビルドアップでも勇気を持って楔のパスにトライした。しかし、あまりにもミスが多かった。前半終了間際に重大なパスミス。後半55分にもクリアミスからピンチを招く。そして86分に決定的なクリアミスから失点を許した。DFラインを高く保つ戦術にいかに適応するか、今後のプレーに注目だ。

セレッソ大阪監督:尹晶煥

21日にACLを戦った影響かチームのコンディションは低下しており、動きが重く感じられた。高い位置取りをしていたSBの裏のスペースを突くなど、新スタイルで戦ってきたマリノス相手に効果的なカウンターを仕掛けた点は高評価。できる限りの対策は講じたと見るべきだろう。

横浜F・マリノス監督:アンジ・ポステコグルー

アンジ・ポステコグルー新監督は開幕戦で今季志向していくスタイルを明確に示した。シティ・フットボール・グループ(CFG)の影響がどの程度あったかは測れないが、間違いなくマンチェスター・シティのプレースタイルに近づいたと言えるだろう。偽SBを起用し、ハーフスペースにボールを入れた。喜田や中町は期待に応える活躍を見せたが、中澤、山中、松原らは適応しきれたとは言い難い。リスクの高い戦術だけにいかに理想と現実のギャップを埋め、勝ち点を獲得していくかが今後の鍵となるだろう。

主審:廣瀬格 副審:作本貴典、植田文平

セレッソ大阪が福満から柿谷にボールが渡りゴールネットを揺らしたがオフサイドの判定。しかし、実際はオフサイドはない。ボールはマイナスに折り返し柿谷に渡っており、ゴールは認められるべきだった。前半に審判団は重大なミスを犯したが、その後は無難に試合を裁いている。