それでも彼がフィールドを去る際には、一部のファンから拍手が送られている。本田が静かな夜を過ごしたとはいえ、地元のファンはチームが2連勝を達成したことで喜びにあふれていた。これで勝ち点を10に伸ばしたパチューカは6位となり、サポーターは上機嫌だったようだ。
また観客は前半にフィールドに入り込んだ猫にも喝采を送っていた。もしかしたら本田を見に来ていたのかもしれない。
本田の貢献は少なかったとはいえ、勝ち点3を手にできたのはパチューカのファンにとって良いニュースだ。過去の数試合では元ミランのMFは先発メンバーで唯一試合の流れを変えられる存在だった。彼のプレーは素晴らしかったが、同時に彼一人ではチームをプレーオフに導くことはできない。
水曜日には要所でエリック・グティエレス、アンジェロ・サガル、オスカル・ムリージョといった選手たちが際立った活躍を見せた。彼らが好調を維持し本田が以前のパフォーマンスを取り戻せば、パチューカは今季のプレーオフ進出にふさわしいチームと言えるだろう。
著者:セザル・ヘルナンデス(翻訳者:マリオ・カワタ)
メキシコ代表、メキシコリーグ、国外で活躍するメキシコ人選手の取材を得意とするフリーランスジャーナリスト。『ESPN』『FourFourTwo』『FutMexNation』『Soccer Nation』に寄稿している。
Twitter: @cesarhfutbol
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