ブンデスリーガ第23節、ボルシアMG対ボルシア・ドルトムントのボルシア・ダービーが日本時間19日に行われ、ドルトムントがボルシアMGを1-0で下した。
今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。
MOTM:ロマン・ビュルキ
オフェンスへの比重が高いドルトムントにとって、この試合は常軌を逸していた。マルコ・ロイスの素晴らしいミドルシュートで1点を先制したドルトムントは、ボルシアMGのロングボールと楔のパスで攻める2パターンの攻撃に苦しめられた。それを救ったのがまぎれもなくビュルキだ。セーブ数は10を超え、足場の悪いピッチでイレギュラーなバウンドのシュートを幾度となくセーブを見せた。
THW:ラース・シュティンドル
この試合は両チーム含めTHWに値する候補選手が何人かいたが、敗北したボルシアMGからシュティンドルを推したい。攻守にわたり多方面で顔を出し、特に攻撃面では左サイド、中央、右サイドのすべてに顔を出し、ドルトムントを苦しめていた。
MDP:ミシー・バチュアイ
ピッチコンディションが最悪だったこの試合で、バチュアイがあまりボールに関与できなかったのは仕方のないことかもしれない。しかし、ドルトムント加入後の活躍やまったく工夫しようとする素振りがないことは、サポーターを落胆させるには十分だろう。ドルトムントが2列目や1.5列目では良い攻撃を見せていただけに、悔やまれる。
ボルシアMG監督:ディーター・ヘッキング
最悪のピッチコンディションを考慮してか、ラウール・ボバディジャを起用しロングボールを送る戦術を取ったヘッキング監督の試みは概ね成功していた。ドルトムント最終ラインはかなり低い位置を取り、そのギャップをシュティンドルやトルガン・アザールなどが利用するなど攻撃の幅は広かった。攻撃から守備への切り替え時にドルトムントのサイドが薄くなることに即座に気づき、利用したのは好判断だった。
ボルシア・ドルトムント監督:ペーター・シュテーガー
ペーター・シュテーガーの取った最終ラインを低く構え、ソクラティス・パパスタソプーロスとマヌエル・アカンジの対人守備能力を最大限に生かす戦術は結果として無失点という結果をもたらした。しかし、その功績の大部分に貢献したのはビュルキだ。結果オーライとしか言えない。また、孤立気味のバチュアイを正しく導けなかったことも、低評価の理由となりえるだろう。
主審:バスティアン・ダンケルト
VAR使用時の判断や、オフサイドの判定などにミスはなく試合をまとめ上げていた。いい意味で審判の目立たない試合となった。
手入れをしていないゴルフ場のようなピッチにしては面白い試合を展開した両チーム。まともなピッチならもっと充実した試合が見れるかもしれない…
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