ブンデスリーガ 海外日本人選手

日本人コンビ出場のハンブルガーが終盤に同点弾。酒井主将「貴重な勝ち点」

 ブンデスリーガ第21節が4日行われ、酒井高徳と伊藤達哉の日本人コンビが出場したハンブルガーはハノーファーと1-1で引き分けた。

 降格圏の17位に沈むハンブルガーは、キャプテンの酒井が2試合連続の先発。前半からハノーファーが決定的なチャンスを作るが、35分のフェリックス・クラウスのシュートはクロスバーに弾かれた。

 その直後の37分、ハノーファーのコーナーキックのこぼれ球をイベル・フォッスムがペナルティエリア外で胸でトラップすると、右足を一閃。ボールはきれいにゴール左隅へ吸い込まれ、ハノーファーが先手を取った。

 1点ビハインドで前半を折り返すと、ハンブルガーは後半開始から伊藤を投入する。それでもハノーファーの勢いは止まらず、50分には右サイドのクロスからイーラス・ベブがGKクリスティアン・マテニアと完全に1対1になるが、ここはマテニアが体を張ったセーブで追加点を許さなかった。

 すると試合終了間際の86分、ファーサイドに流れたフリーキックからのクロスボールにフィリップ・コスティッチが右足で合わせ同点とする。試合はそのまま1-1の引き分けに終わった。

 キャプテンの酒井は試合後、クラブを通じて「僕たちにとって重要な勝ち点です。2試合連続で追いつくことができたので、これはチームを強くすると思う」と前向きなコメントを残した。

 一方で「ボールを持っている時は、もっとチャンスを作るために辛抱強くなる必要がある」と課題も口にしており、ブンデスリーガ残留に向けて厳しい戦いが続く。