ラ・リーガ レアル・マドリード

モウリーニョ、不振が続くレアルにを気遣う。Cロナ獲得無しは“武士の情け”

 かねてより噂されていたレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのマンチェスター・ユナイテッド復帰は現在のところありえないだろう。しかしこの“噂”に関してジョゼ・モウリーニョ監督がコメントしている。25日、英紙『デイリー・ミラー』が報じている。

 この移籍の噂はアーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェスを獲得したことにとり事実上消滅した。モウリーニョ監督も新しい戦力に大満足のようでサンチェスを「世界で屈指のアタッカー」と手放しで称賛している。すでに26日のFA杯ヨービル戦で同選手を起用することが予想されている。

 モウリーニョ監督は移籍可能性が消滅したC・ロナウドに関して、そして同選手が所属するレアル・マドリードに対して敬意がこもったコメントを残している。それは同クラブを指揮したことがあるゆえの愛情こもった心配といっていいのかもしれない。

「レアル・マドリードはつらい時間をすごしている。悪い試合結果ばかりだ。私はあのクラブで3年間働いていた。あのクラブは重要なんだ。その私が何故現況を悪化させなくてはいけないのだ」

 不振が続く古巣を心配するモウリーニョ監督にとって、そこから重要選手であるC・ロナウドを獲得するなど考えられないことなのである。確かに現在同選手は不調だが、もしそうしてしまえばマドリードの首を絞めることになると同監督は考えているようだ。

「確かにクリスティアーノはどの監督だって、どのクラブだって欲しがるだろう。だが一つのクラブしか彼をもつことはできない。それはジダンが指揮するレアル・マドリードだ」