ラ・リーガ バルセロナ

バルサ、デンベレとコウチーニョの未来は?獲得費用400億円で交錯する不安と期待

フィリペ・コウチーニョ 写真提供:Getty Images

現段階で両選手のポジションは重複している

 現段階では両選手のポジションは重複する。デンベレは怪我前に4-3-3のウイングとして起用されていた。コウチーニョも同ポジションで起用される可能性が高いだろう。
 
 昨年9月16日のリーガエスパニョーラ第4節ヘタフェ戦でデンベレはハムストリングを負傷。怪我後にエルネスト・バルベルデ監督は基本フォーメーションを4-3-3から4-4-2に変更している。ルイス・スアレスとリオネル・メッシを最前線に置き、中盤はアンドレス・イニエスタ、パウリーニョ、イバン・ラキティッチ(セルヒオ・ブスケツ)らがサポートする形が基本となった。

 だが、今後バルベルデ監督は4-3-3に回帰することを検討しているようだ(コパ・デル・レイのセルタ・デ・ビーゴ戦で試用)。このフォーメーションであればデンベレにも再びチャンスがありそうだ。

 ただ、そう簡単でもなさそうだ。セルタ戦での試用はコウチーニョがメッシ、スアレスと共に起用する方法を検証したとみられており、デンベレ復帰のためではない。コウチーニョはリバプールで例えるならモハメド・サラーのポジションに入るはずだ。(コウチーニョとデンベレはポジションが重複し、コウチーニョが優先的に起用されるはずだ)

 バルベルデ監督は現有戦力の力を最大限引き出すため、このフォーメーション(4-3-3)に変更する可能性が高い。スアレスは右ウイングより中央でプレーした方が個性を発揮しやすいし、メッシにとっても右サイドでのプレーは容易だろう。

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