
ワールドカップ抽選:”二つの悪のうちでましな方”
ワールドカップのグループ抽選は、ワールドカップへの全ての希望に水を差すことも考えられた。今回は「死のグループ」になる可能性がかなり高かったからである。しかし、幸運の女神は日本に寛大であった。日本はロシア大会の最初のステージで、コロンビア、セネガル、ポーランドと対峙する。ずば抜けた国も無く4チーム全てに進出のチャンスがあり、最もバランスのとれたグループの1つだ。しかしチーム間の差はそれほど大きくないが、日本は最も期待値が低く、現在のところは全対戦相手と比べて良いチームではない。
希望の糸:重要な試合での良いパフォーマンス
もし2017年の試合のパフォーマンスを「好ましい」から「悲惨」に分類するとしたら、特に日本が素晴らしいプレーをしたという2試合がある。そして、その2試合が最も重要なものでもあった。ドローであっても最終予選での状況を難しくさせるという試合だ。1試合目は、3月にアル・アインで行われたUAEとの2-0の勝利試合。久保と吉田が素晴らしい活躍をみせ、今野泰幸と川島永嗣が輝かしく復帰。2人のベテラン選手は未だSAMURAI BLUEで役目を果たす力があることを証明し、守備に安定さを加えた。この試合は、それまでワールドカップ出場の望みがあったUAEチームの難局のきっかけになった。彼らはその後すぐに敗退となり、一方で監督を2度変えた。
今年の日本の素晴らしいパフォーマンス2つ目は、8月に埼玉でオーストラリアを2-0で下し、ワールドカップ出場を確実にした試合だ。4-3-3のリアクティブ体制を採用し、3人のミッドフィールダー(長谷部誠、山口蛍、井手口陽介)を保持。日本はボールを保有せずとも試合を優勢に運ぶことができることを証明した。ボール保有率がわずか33.5%だったにも関わらず、シュート数(17-5)枠内シュート数(5-1)がオーストラリアよりも大きく上回ったのだ。ロシアで、より強い国々と戦うための公式が見つかったかもしれない。2010年も状況は似ていた。ワールドカップ前の危機、競争心の激しい監督、そして真の瞬間に成功した守備的アプローチ。選手達が再び困難な時に自らを超え、また歴史は繰り返されるという希望が残っている。
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