セリエA 代表チーム

アンチェロッティ氏、イタリア代表指揮官に興味なし。将来は「クラブチームの監督を続けたい」

 元バイエルン指揮官のカルロ・アンチェロッティ氏は、イタリアへと戻り、代表監督ではなくクラブチームを率いたいと考えているようだ。4日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が同氏の言葉を伝えた。

 アンチェロッティ氏は、イタリアサッカーの現状について「イタリアのサッカー界が抱える問題は、私一人で解決できることではない。これはシステムの問題だ」と、イタリア代表が復権するには根本的にシステム改革が必要との見解を示し、「イタリア人選手達は、現時点でスペイン、ドイツ、イングランドのレベルには達していない」と、選手達について厳しい見方をしている。

 また、同氏の代表監督就任を希望する声が多く聞かれるものの、就任については「ない。それは職業を変えるようなものだ」と否定しており、さらに将来は「クラブチームの監督を続けたい」と希望を明かしている。

 また、古巣ミランについては「新しいオーナーとコンタクトを取ったことはない。しかし、イタリアに戻ることに興味はあるね」と、現ミラン会長と話したことはないとしながらも、母国復帰には興味を抱いている模様だ。ユベントスについても「彼らは並外れたことをしている。アンドレア・アニエッリ会長を尊敬するよ」と、ポジティブな印象を持っているようだ。

 代表監督には惹かれないと話すアンチェロッティ氏だが、イタリア復帰には前向きな様子。同氏の今後の動向について、イタリアメディアの興味は尽きなさそうだ。