ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督ミランのビンチェンツォ・モンテッラ監督電撃解任によりその後任についた。難しい状況からのスタートだが、同監督は強い志を持つ。28日、イタリア紙『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
ガットゥーゾ監督にはセリエAでの監督歴はない。今回の就任前はミランのユース、いわゆるプリマベーラの監督を務めていた。しかしセリエBのパレルモ、ギリシャのクレタ、タリア3部からセリエB昇格のたて役所ともなったピサなど様々なクラブを渡り歩き経験をつんだ。
同監督は現役時代は”闘犬”と呼ばれ、その闘志をむき出しにするプレーで名をはせた。しかし本人は監督としてその”闘犬”としての姿から違った面があることを強調する。
「”闘犬”としてのガットゥーゾだけだとは考えないでほしい。俺は監督ライセンスはしっかり勉強して獲得したんだ。試合はやる気や闘志だけで準備できるものじゃない。技術や戦術も重要なんだ」
モンテッラ監督の後任はビッグ・ネームになると予想されていたためその分同監督を”仮”の監督としてとらえる意見もある。しかしガットゥーゾ監督はそれも否定する。
『俺は自分を”仮”の監督だとは考えていないよ。4試合しか残っていないなら話は別だけどね。皆に好かれているわけじゃないのは知っている。でも自分の監督としての特徴そして”特技”は知っているつもりだ』
同監督はクレタでの給料未払い、ピサでのクラブ会長との確執などピッチ外で多様な問題に悩まされた。しかし自身の”家”だと評するミランに関してはその問題がないと考えいる。
「ここ(ミラン)には全てがある。現役時代と同じ情熱を感じるよ。ここは天国みたいなもんさ。ミラネッロの練習場を見れば自分の好きな選択が出来るのがわかる」
ミランはシーズン開始時のファンの期待を裏切って国内では不調が続く。しかし同監督はチームを立てなおしそのほこりを取り戻したいと考えている。
『まずチームであることを学ばないとだめだ。そして苦労すること、ピッチ全体を支配しカウンターを受けないことも重要になる。つまり闘志をもって助け合いしっかりまとまることだ」
『もし負けでも笑っていたり、気にしていないようだとでないとだめなんだ。サッカーをするには苦労をしなくてはだめだ。布陣はそういうことからきめる。ピッチが教えてくれるさ」
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