ドルトムントに何が起きているのか?
著者:キム・デンプフリング
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。
今シーズン、ドルトムントのスタートはすべてにおいてよかった。昨シーズンにアヤックスからドルトムントへと活躍の場を移したピーター・ボス新監督は、2016/2017シーズンを3位に終わったトーマス・トゥヘル監督から黄色と黒のチームを引き継ぐために素晴らしスタートを切った。開幕から7試合で勝ち点19を獲得し、2位のバイエルン・ミュンヘンに勝ち点5差をつけ首位に立っていた。
続けて説明するのは難しいが、2つのポイントがある。ブンデスリーガでは6試合連続で勝利から離れ、チャンピオンズリーグでニコシア(アポエル)と引き分け、トッテナムには敗れ、唯一DFBポカールのマクデブルク(ドイツ3部)戦でのみ勝利を収めた。2017/2018シーズンの優勝候補とみられていたチームに何が起こったのか?バイエルンには勝ち点8差をつけられドルトムントは5位に後退している。チャンピオンズリーグからも敗退し(2分3敗)ヨーロッパリーグ出場権争いでもニコシアに敗れている。ボス監督のチームは姿を消し続けている。
土曜日に行われたシャルケとのルールダービーは有望されていたが、終わってみれば大惨事だった。25分には4-0とリードを奪い、オーバメヤンはハーフタイム直前に5点目を奪いかけていた。誰もがパフォーマンスに感銘を受け、ドイツ全土の編集部が最大のライバルを前に予想外の復活を遂げたことについて記事を書き始めていた。しかし、続けざまにシャルケが世界中のサッカーファンに衝撃を与えた。テデスコ監督が第4審判に「試合を20分早く終わらせよう」とアピールしたところから、ロスタイムの4分目までに同点弾を決めたのだ。ドルトムントはブンデスリーガで6試合連続の未勝利となり、負けに等しい引き分けに終わった。
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