
ミラン首脳陣にも焦りの色が見える。現地時間24日に行われたセリエA第6節サンプドリア戦に0-2で敗れた後、CEOのマルコ・ファッソーネ氏、SDのマッシミリアーノ・ミラベッリ氏、監督のビンツェンツォ・モンテッラ氏の3人による緊急会議が行われたことからもそれは伺える。
サンプドリア戦はほとんど主導権を握らせてもらえず、前半に至ってはシュートを打たせてもらうことすらできなかった。試合後のインタビューでモンテッラ氏は「精神面と質の面の両方でパフォーマンスが及第点以下だ」と厳しく言い放った。試合内容にはサポーターからも批判の声が上がり、Twitterでは「#montellaout」というハッシュタグつきの批判的な投稿が自然発生的に集まっていた。「チームの選手たちは大幅に入れ替えたが、監督は代えなかった。それが失敗だった」などモンテッラ氏を痛烈に批判するコメントが大半を占めている。
現在4勝2敗のミランだが一概に糾弾されるような成績とはいえない。今季よりセリエAはチャンピオンズリーグ(CL)ストレートインの権利が4位まで与えられ、新戦力が10名加入したミランにとっては“焦る”ような時期ではないのだ。しかし、期待が大きかったサポーターにとっては満足できないようだ。とりわけ4勝2敗の内訳が不満の原因となっているようだ。4勝すべてをプロビンチャと呼ばれている規模が小さい地方都市のクラブから挙げている。逆にラツィオ、サンプドリアといったそこから1つ2つレベルの高いチームには思うような結果が出せていない。
局面局面ではアイデアのあるプレーが飛び出すミランだが、ラツィオやサンプドリアといったレベルのチームのプレスに遭うと途端に鳴りを潜めてしまう。サンプドリア戦が顕著であったが、ビルドアップを前線からのプレスで妨害され、「しょうがなく」ロングボールを送るという場面が多く見られた。新加入のコートジボワール代表MFフランク・ケシエはプレスにはめられてしまい、DFラインからのパスをロストする場面が多く現地新聞社も酷評している。ほとんどが今シーズン初めて顔を合わせた選手たちのミランでは熟成度が足りず、周りの選手を助ける動きが見えてこないといったところだ。
しかし、モンテッラ氏は修正能力が高く、現有戦力を最大限に生かすことのできるタイプの監督として知られている。フィオレンティーナを指揮した際に能力を証明しており、シーズン序盤はサポーターや現地新聞社のように大きく不安をあおるようなことをする段階ではないだろう。一方でシーズンを折り返した段階でこのレベルのフットボールをしているのであれば、批判はやむを得ないとも言える。
ただ、ミランにとって幸運なことは今季はヨーロッパリーグ出場によってこなせる試合数がおおく、それだけチームとしての完成度を高めるチャンスが増えていることだ。現段階で焦るのはクラブ関係者だけで十分だろう。
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