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森岡亮太がベルギーで躍動。久保裕也とは対照的なキャラクターで一躍“日本人旋風”を巻き起こす

ベフェリンが森岡亮太を発見した偶然

 では昨シーズンに巻き戻そう。森岡は当時ポーランドのシロンスクでプレーしており、リーグ最高のミッドフィルダーの1人とされていた。ある時ベフェレンがシロンスクの試合に居合わせる。なぜなら彼らは相手チームのディフェンダーを追っていたからだ。しかしすぐに彼らの代表は、森岡という巧みなミッドフィルダーに魅了された。ベフェレンが公式調査をすると、シロンスクは100万ユーロという要求額で彼らの希望を打ち砕いた。ベフェレンにとって高過ぎる額だった。

 それにも関わらず、ベフェレンは森岡と彼の側近に接触し続けた。数ヶ月後、森岡は将来ベルギーに身を置くことを説得され、シロンスクの理事会は26歳の森岡に対して30万ユーロ以下となるベフェレンの入札を受け入れたのだ。

 森岡はすでに日本代表チームでも47分間プレーしていることを忘れないでほしい。これは彼に大きな影響を与えた経験となった。森岡が代表チームのフルメンバーとなるために日夜努力している理由だ。ネイマールやウィリアンなど世界のスタープレーヤー達を相手にプレーをしたのだから、代表チームでの新たなチャンスを夢見るのも無理はない。残念ながら、2014年が彼の最後の代表選出となっている。

 森岡が昨年夏にベフェレンと契約したもう1つの理由は久保といわれている。ヘントのスターとなった久保の例に続いて、森岡もベルギーで高いレベルでプレーし活躍することを望んでいる。そして日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督が、彼が試合の中での力をつけていると理解することを。森岡を目覚めさせた日本代表監督からの要求を望んでいる。

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